写真を撮影した際に、照明の関係で実際の髪色より明るく写ってしまったり、逆に暗くなってしまうことありますよね。そういった時にPhotoShopで簡単に髪色の変更をする方法を記載します。
今回簡単な方法なので逆光の場合や、不明瞭な写真は不向きになります。(切り抜きの工数が増加)
準備 髪色変更をしたい写真をPhotoshopで開きます。
今回はこちらの女性の写真を題材にします。
題材の写真は下記リンクより無料ダウンロードできます。
https://www.photo-ac.com/
まずデータをPhotoshopで開いたら、背景レイヤーを複製し、コピーしたレイヤーに対してクイックマスクをかけていきます。
髪の毛は繊細なため、下記のような方法で選択範囲を作成すると簡単です。
【投げ縄ツール】を選択し、大まかに髪の毛の部分を囲うように選択します。
次に画面上部に【選択とマスク】というボタンがあるので開きます。
下記のような画面になったらツールパレット上から2番目の【境界線調整ブラシツール】を選択。
次に画面右側の調整モードを【オブジェクトに応じた】を選択します。
マスクの表示モードはやりやすいものを選んでください。
今回は【表示】のドロップダウンから【オーバーレイ】を選択しています。
ブラシのサイズが大きくなりすぎないように髪の毛の境界をなぞっていきます。
この時にうまく選択できなかったりする場合は右側のエッジの抽出の項目で数値を調整もできますので
必要に応じて行なってください。
今回の写真は髪の毛の境界がはっきりしているのでブラシのサイズを間違わなければ画像のように綺麗に選択できると思います。(髪の毛以外は全てブラシでなぞります)
このように選択できたらOKを押して選択範囲を表示します。
下記のようになったらこちらの選択範囲を切り抜いて別レイヤーにします。
(髪の毛のみのレイヤーを作る)
ここまでが一番大変な部分でしたのはあとは色を調整していきます。
髪の毛のレイヤーに対して、色相と彩度を開きます。
【イメージ】→【色調補正】→【色相と彩度】
下記のような画面になったら色彩の統一というチェックボックスをアクティブにして
彩度を0にしてOKで確定します。(今回は黒髪にするため)
次に髪のトーンダウンとコントラストの調整をします。
【イメージ】→【色調補正】→【明るさ・コントラスト】を開きます。
明るさ-38、コントラスト35で今回の写真は設定しました。数値は好みに合わせて調整してください。
これで髪色の調整は終了です。
次に補正した髪の毛レイヤーを元画像に調整しながら合わせていきます。
今の処理だと特に耳の部分等がうまく選択できていないことがありますので
髪の毛のレイヤーにレイヤーマスク(黒)を適用し、
ブラシの白色で肌に被ってしまったところなどを適用除外していきます。
この時にブラシの筆圧等で加減しながら微調整すると違和感なく処理できます。
最後に髪の毛レイヤーと元画像を結合してCameraRowフィルター等で全体の調整をしたら完成です。今回は割と素直に髪の毛の選択ができる画像になりますが、逆光や霞がちな写真を素材とする場合は選択範囲作成の工数が変わります。
みなさんうまくできましたでしょうか。
最後まで見ていただきありがとうございました!